
【全体】
有効求人倍率:1.18(前年同月:1.25)
新規有効求人倍率:2.11(前年同月:2.30)
【パートタイムを除く常用(契約・派遣など)】
有効求人倍率:1.23(前年同月:1.29)
新規有効求人倍率:1.96(前年同月:2.09)
厚生労働省が発表した2026年1月の雇用統計によると、全国の有効求人倍率は1.18倍と、前月から0.02ポイント低下しました。新規有効求人倍率は2.11倍で、前月から0.03ポイント低下しました。東京都の有効求人倍率は1.08倍(前年同月:1.12)、埼玉県は1.11倍(前年同月:1.21)となりました。
埼玉県における人材採用市場は、全国平均と比べても安定した水準で推移しており、企業の採用活動も活発な状況が続いています。
首都圏へのアクセスの良さに加え、多様な産業がバランスよく集積していることもあり、埼玉県ならではの強みを背景に、今後も活発な採用活動が見込まれます。
2026年1月の求人倍率から見る、東京・埼玉の雇用市場動向
| 地域 | 有効求人倍率(2026年1月) | 前年同月比 | 前月比(2025年12月) |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 1.08倍 | -0.04ポイント | -0.01ポイント |
| 埼玉県 | 1.11倍 | -0.10ポイント | ±0.00ポイント |
東京都は前年同月比で0.04ポイント低下、前月比では0.01ポイント低下となっています。埼玉県は前年同月比で0.10ポイント低下し、前月比では横ばいとなっています。
前月比では東京都が微減、埼玉県は横ばいとなっており、首都圏の雇用市場はおおむね横ばい基調で推移しています。埼玉県は東京都と比較しても依然として高い求人倍率を維持しており、人材確保の難しさは続いている状況です。そのため企業にとっては、採用条件や求人内容の見直し、ターゲット層の拡大など、状況に応じた柔軟な採用戦略を進めていくことが引き続き重要といえるでしょう。
常用雇用の動き(パートタイム除く)
常用雇用(パートタイムを除く正社員・契約社員など)における有効求人倍率は1.23倍(前年同月:1.29)、新規求人倍率は1.96倍(前年同月:2.09)と、いずれも前年同月を下回る結果となりました。
これらの数値からは、企業が採用活動を継続しながらも、景気動向やコスト環境を踏まえ、採用計画をやや慎重に見直している様子がうかがえます。
一方で、常用雇用における求人倍率は依然として1倍を上回っており、人材確保の重要性は引き続き高い状況にあります。特に企業にとっては、即戦力となる人材の確保や専門性を持つ人材の採用を重視する傾向が続いていると考えられます。今後も企業は、採用の量と質のバランスを意識しながら、人材確保に取り組んでいくことが重要となるでしょう。
新規求人倍率の変動に見る企業の採用姿勢
新規有効求人倍率は前月より0.03ポイント低下し、2.11倍となりました。わずかな低下ではあるものの、企業が新規採用の進め方について、足元の経済環境や人件費動向を踏まえながら慎重に判断している状況であるといえます。
しかしながら、新規求人倍率が2倍を上回る水準は依然として継続していることから、企業の採用意欲が大きく低下している状況ではないと考えられます。むしろ、採用の量を拡大するというよりも、必要な人材を見極めながら効率的に確保していく姿勢が強まっていると考えられます。今後は、求職者とのマッチング精度を高める取り組みや、自社の魅力を的確に伝える情報発信など、採用活動の質を高める工夫が引き続き重要となるでしょう。
埼玉県における人材採用の課題と対策
埼玉県の採用市場における大きな課題の一つが、東京都との人材確保をめぐる競争の高まりです。埼玉県は都内への通勤圏としての性格が強く、求職者が東京都内の企業を選択するケースも少なくありません。そのため、埼玉県の企業は人材確保の難易度が高い状況が続いています。こうした環境の中では、給与水準や柔軟な働き方といった条件面だけでなく、職場環境やキャリア形成の機会など、他社との差別化につながる魅力を積極的に発信していくことが求められます。
また、製造業をはじめとした企業が多く立地している地域特性を背景に、DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、IT関連分野を含む専門スキルを持つ人材への需要が高まっています。その一方で、IT関連分野の人材は企業間での採用競争も激しく、従来の採用手法だけでは十分な確保が難しいケースも増えています。そのため、求人内容のブラッシュアップや採用対象の拡張に加え、人材紹介や求人媒体などさまざまな採用手法を活用することで、採用活動をより戦略的に進めていくことが重要となります。
効果的な人材採用戦略の構築
前月と比べて有効求人倍率、新規求人倍率はいずれも小幅に低下しました。採用市場では依然として企業間での人材確保競争が続いており、企業を取り巻く人材確保の環境は、引き続き厳しい状況にあります。こうした環境の中で採用成果を高めるためには、自社の採用戦略を整理し、計画的に取り組むことが重要となります。具体的には、次のような観点を意識した採用活動が求められます。
- 採用ターゲットの明確化と、求める人材像の具体的な設定
- 競合他社との差別化要素の整理(勤務条件、職場環境、成長機会など)
- 多様な採用チャネルの活用(直接採用、人材紹介、派遣など)
- 選考プロセスの最適化と候補者への迅速なフィードバック
- 企業ブランディングの強化と、採用情報の効果的発信
- 既存社員の満足度向上によるリファラル採用の促進
求人倍率のような数値データだけでは、求職者が企業を選ぶ背景まで十分に把握することは難しいものです。そのため、企業側が自社の魅力や強みを明確に整理し、求職者に伝えていくことが採用成果を左右します。埼玉県の企業の場合、都心へのアクセスの良さや、地域に根差した事業基盤、独自の企業文化などを具体的に示すことで、他社との差別化につなげていくことが重要となります。
業界別の採用動向と特徴
埼玉県では製造業が主要産業の一つとなっており、近年は設備投資や技術開発の動きが活発化しています。こうした流れの中で、従来の製造技術だけでなく、デジタル分野に関する知識を持つ人材の重要性が高まっています。IoTやAIの導入が進むことで、生産設備の高度化やスマート化が求められており、それらを企画段階から運用まで担える人材への期待が大きくなっています。
物流業界においてはEC市場の拡大や配送ニーズの多様化により、引き続き人材需要が高い状況が続いています。倉庫管理や物流システムの運用など、業務効率化を支える専門人材の確保が重要なテーマとなっています。また、サービス業においてもデジタル接客やオムニチャネル対応などの取り組みが広がり、新しいサービス形態に対応できる人材へのニーズが高まっています。
人材紹介・派遣会社の活用メリット
こうした採用環境の中では、人材紹介会社や派遣会社といった外部の専門サービスを活用することで、採用活動の効率を高めることができます。企業が得られる主なメリットとしては、次のような点が挙げられます。
- 豊富な人材データベースによる精度の高いマッチング
- 採用プロセスの効率化と時間短縮
- 専門分野に特化した人材の紹介
- 採用コストの最適化
- 紹介予定派遣による雇用リスク軽減
- 市場動向に基づいた採用戦略アドバイス
地域の雇用動向や労働市場の特徴を理解している人材サービス会社と連携することは、埼玉県で事業を行う企業にとって有効な選択肢となります。地域特性を踏まえた採用支援を活用することで、企業に合った人材の確保だけでなく、入社後の定着率向上など、採用活動の中長期的な成果にも結びつきます。
今後の雇用市場予測と企業の対応策
埼玉県の雇用市場は、近年の動向を見ると求人の動きがやや落ち着きつつあり、企業が採用に対して慎重な姿勢を取る傾向はしばらく続くと考えられます。
しかし、そのような環境においても採用活動にはスピードと質の両立が求められます。さらに、採用後の定着率を高める取り組みも重要な課題となっています。人材を安定的に確保していくためには、研修制度の整備やキャリア形成支援、働きやすい職場環境づくりなど、採用と育成を含めた人材施策を企業全体ですすめていく必要があります。
まとめ
2026年1月の雇用統計では、有効求人倍率、新規有効求人倍率ともに前月からわずかに低下しました。企業の採用活動にはやや慎重な動きもうかがえるものの、依然として高い水準を維持しており、人材需要が大きく落ち込んでいる状況ではありません。東京都と埼玉県を中心とした首都圏の雇用環境はおおむね横ばいで推移しており、埼玉県の採用市場においても企業間での人材確保をめぐる競争は続いています。
こうした状況の中で採用成果を高めるためには、求人内容の見直しや採用ターゲットの明確化、複数の採用手法の活用などを通じて、自社に合った人材と出会う機会を広げていくことが重要です。埼玉県の企業にとっては、地域特性を踏まえた採用活動と、採用後の定着・育成までを視野に入れた人材施策を進めていくことが、今後の安定した人材確保につながるといえるでしょう。
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